投資銀行・証券会社の仕事(バックオフィス編)

前回フロントの話を書いたのでその続き。

バックオフィスというのを簡単に言うと、自分の会社のことを行う仕事。フロントオフィスがお客さんを相手にしているのに対して、バックの人々が普段接するのは社内の人々です。代表的な職種をいくつか。

・オペレーション
オペレーションは、トレーダーの取引の約定管理がメインの仕事。トレーダーがその日に行った取引を確認して、ミスがないかを調べたりしながら実際の受け渡し等を行う。非常によく言われるが、フロントのようなプレッシャーが少なく拘束時間も短い割に高給だということ。ただしここでミスするとそれも大変なので少ないとは言えプレッシャーはある。拘束時間については、朝はトレーダーのように早いことはないし、夜もIBのように遅いこともないが、担当する商品によってはランチの時間がものすごくずらさなければいけなかったりする。英語を使うことが多いのもよく言われていて、留学経験者・帰国子女が多い。

・財務
これはどこの会社にでもあるが、PLやBSを作ったりする。

・IT
ITはバックとかミドルとか、時にはフロントサイドにも近かったりするが、システム開発・運用がメインの仕事。例えばトレーダーが使うプライシングシステムを実装したり、オペレーションが使う約定システムを実装したりする。情報工学系の人々が多い。あと、インド人が多かったりする(どこにでもいるんですけどね…)。

バックは自分たちで稼ぐわけではないため、給料は概してフロントに比べると低い。稼げなければクビ、というようなシビアさはないけれども、フロントの人数が減るとそれに伴って減る傾向アリ。極端な話だと、自己勘定取引のチームのオペレーションなんかだと、自己勘定取引チームが解散した場合はそのままオペのチームもなくなってしまったりする可能性はある。


ちなみにバックからフロントに行くことは皆無です(逆もまたしかりだが)。昔バックのほうが倍率低そうだからそっちで入ってフロントに異動しようとか考えていた人に会ったことがあるが、社内公募でたまたま空きがあってしかも自分がやっていることにものすごく近い・マッチしている、というような状況が起きない限り、バックからフロントというのはありません。

最後に、以前に書いたこちらの記事(金融業界志望の就活生への4つのオススメコンテンツ)もぜひ。