2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

pythonで学ぶ金融工学(3項ツリー_リスク中立確率の算出)

前回の記事で2項ツリーを作成したが、その拡張として3項ツリーがある。一般的には3のほうが精度が高く、実務でも好まれる(らしい)。ので今日は3項ツリーの作成を試みる。まず2項ツリーは、下記のように次の時点は上昇か下降のみ。 3項の場合には、これに現在…

お金はいつも正しい

久々に書評。お金はいつも正しい (双葉文庫)作者: 堀江貴文出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2012/08/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見るホリエモンが最近どんなことを考えているのか…と思ったらこれは文庫化されたも…

先日CVAの講演の記事で一瞬触れた、カウンターパーティリスクを減らす手法のひとつであるネッティング、クリアリング。www.boj.or.jp/paym/outline/expkess.htm/上の日銀の記事(決済の原理)がわかりやすいのでメモ。あまりこういう話はちゃんと読んだこと…

pythonで学ぶ金融工学(Greeksの算出)

前回まででMC・Treeによるオプションプライシングを行ったが、プライスと同じくらい重要な指標がいくつかある。デルタ、ベガ、ガンマ、セータが大体有名(+Volga,Vannaなどはスキューとか考慮すると出てきたりするっぽい)。デルタ:原資産が1円変わるとPVが…

pythonで学ぶ金融工学(Treeによるオプションプライサー)

前回の記事でモンテカルロによるオプション価格の算出を行ったが、その他にツリーで行う方法もある。ツリーとは、ある株価が次の期に上昇または下降すると仮定して、次の期の株価を記録し、それを満期まで繰り返すことによって満期の株価を得た上で、満期の…

pythonで学ぶ金融工学(MCによるオプションプライサー)

モンテカルロ法によるオプション価格の算出。オプションの詳しい内容については専門書に譲るが、ざっくりとした解説。オプションとは、将来のある時点に、ある金融商品を、あらかじめ決められた価格で、購入または売却する権利。ここで、「日経平均株価のオ…

pythonで学ぶ金融工学 (仮)

pythonを勉強しはじめて一通り入門本を読んだこともあり、意外と強力な言語だということがわかってきた。今後も自分の理解のためにコードを書きながら勉強することもあると思い、せっかくなので「pythonで学ぶ金融工学」ということでシリーズ化を試みる。pyt…