未来の年表

ただただ暗い未来しか想像できなくなる本。大きく2部に分かれていて、前半が時系列で何が起こるかを書いていて後半でそれへの対策、となっている。アマゾンのレビューを見ると、前半はいいけど後半はお察し、というトーンだったが、まあ前半の事実部分を知るだけでも良いかと思って買ってみた。今の日本を維持するのは相当にハードルが高そう。現実的には、地方も含めてある程度の規模の地域に人を集めさせるしかないのではないか。

・今取り上げるべきは、人口の絶対数が激減したり、高齢者が激増したりすることによる弊害。
・2017年、1.26億人。2065年に8808万
・喫緊の課題は4つ。出生数の減少、高齢者の激増、勤労世代の激減、それらが絡み合う人口減少
・現在、65〜74, 75以上がそれぞれ1700万人程度。そのうち80歳以上が1000万人くらい→高齢者の3分の1を占める→定年引上げで引っかかる高齢者は減っていく
・IT人材は不足していく。現状90万人いて17万不足→2025年には43万人不足(経産省、IT人材の最新動向)
・働きながら介護することが増えて介護離職も増える
・2022年、一人暮らし社会が本格化。男性は地域コミュニティに参加した経験が乏しいため溶け込みづらい
団塊ジュニアは2017年に43〜46歳。ボリュームが大きいので影響は大きいが、2021年頃から50代になるので人件費に影響。
・2024年、団塊世代がすべて75歳以上となり、高齢者が3700万人に。
・2025年をピークに東京も人口減。
・輸血用血液も不足へ。保管が極めて難しい。
2033年、3戸に1戸が空き家に。
・社人研の人口推計によると、東京23区でも人口が減る区がある(足立区、葛飾区、杉並区etc)
・豊かな地方が人口を吸い上げる可能性もある
・水資源、土地が合法的に海外に抑えられる可能性もある

星3つくらい。

★★★☆☆