お金はいつも正しい

久々に書評。

お金はいつも正しい (双葉文庫)

お金はいつも正しい (双葉文庫)

ホリエモンが最近どんなことを考えているのか…と思ったらこれは文庫化されたもののようで、内容は昔書かれたんですね。お金をいかに利用するか、いかにそれに縛られずに生きるか、といった内容。

ただ貯金するのではなく、もっとアグレッシブにお金の使い方を考えましょうというのが要旨か。貯金は美徳というのがなんとなく刷り込まれてしまっているが、目的なしに貯金ばかりしていても漠然とした不安は消えない。目的をもって何にいくら必要なのか、それを超えたらどのような使い方があるのかを考え、よいお金の使い方をすることによって、お金に縛られないような生き方をしようという話。

資産形成は株なども利用しながら、というのはもう聞きあきた内容だけれども、「現金がたまるまで車や家などの大きい買い物はしないというのは間違い」というのには若干ドキッとした。家はともかく、車などはある程度頑張れば一括(あるいはそれほど金利がかからないくらい)で買える可能性があるので、無駄にローンで元金あわせると一括の1.2倍とかになるよりかは、貯めてからがいいよなと漠然と考えていたが、確かに金利の水準を考えるとローンで今すぐ借りてしまい、今から車を使う方がよいかもしれない。思考停止はよくない。

あと、edyなどは前払いだがidなどは後払いというのも知らなかった。携帯購入なども総額同じなのに分割か一括か選べることがあったり、実は時間を考慮すると得な商品は色々あるのかもしれない。

最後に、仕事はお金のためなどではなくやりたいからやる、というのもメインの内容とは関係ないながらも気になった。ワクワクすることを仕事にするというのは充実した人生を過ごすのに大きい要件だろう。実際は難しいかもしれないが。