生涯投資家
- 作者: 村上世彰
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/06/21
- メディア: 単行本
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正直売れてるからじゃあまあ読んでみるか程度に手に取ったが思った以上に良かった。コーポレートガバナンス、会社はどうあるべきか、といったことについて自分なりに強い信念を持ってやってきた結果今があるということが理解できた。本の中で約10年前のことを振り返り、自分も表現や行動の仕方にもっと気を配るべきだったと思うという趣旨のことが書かれており、想いがありながらも自分の考えがうまく伝わらず・あるいは受け入れられず、忸怩たる思いをしながら行動してこられたのだなということが強く感じられた。当時はホリエモンと似たようなキワモノ扱いをされていたような印象があるが、全然方向性は異なるのだろう。そういう意味では、このクラスになると自分の想いの実現のためには、世論や世の中の空気を左右する力というのも必要なのではないかと感じた。
愚直論
- 作者: 樋口泰行
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/03/04
- メディア: 単行本
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なぜかリコメンドに出てきたので(これを買ったから?)、ちょっと古い本だったが買ってみた。要約すると、無意味に思えることでもちゃんと向き合っていればいつかそれに意味を見いだせる時が来るのでどんな仕事でも真摯に向き合って頑張ろう、という感じ。正直10年前くらいの価値観だと思う(というかまさに10年前くらいの本)。そうは言ってもやはり姿勢としては見習うべきところも多々あった。なんとなく最近こういう論調の本は少ないような気がして、売れ筋になる本も時代を反映するんだなと感じたのが一つの収穫。当たり前か。
孫正義 300年王国への野望
- 作者: 杉本貴司
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本屋で平積みになってるのをパラパラ眺めたら面白そうだが、装丁がしっかりしすぎで重そうかつ読みづらそうだったのでkindleで買おうと思ったらその時点ではまさかの未発売。kindleで予約機能を初めて使ってまで買った本。
孫正義がソフトバンクを今日まで育て上げた軌跡が、時間を追ってストーリー仕立てで書かれている。孫さんの行動や思想自体は、ネット上の記事や、Youtube等で見られる大学での講演会の中身と被っているところも多かれ少なかれあったように思う。一方で、孫さんだけではなくて周囲の人間・社員にもスポットを当てているところが良かった。
創業期の自分たちを支えてくれた恩人には今も感謝の念を忘れていないこと、総務省やNTTとやり合って自分らが負けても最終的に利用者に便益が出るならそれでいい、ギリギリまでよく考えること。この辺りは特に見習いたいと思う。
tensorflowのinstall
DeepLearningの勉強をしようと思い、tensorflowをインストールしてみた。windows、GPUのほう。
ステップとしては公式ドキュメントに沿って
・Cudaインストール
・cuDNNインストール
・tensorflowインストール
かと思ったが、visual studioインストールも必要。
というか、公式を読んでもわからないところは大体Qiitaとか他のネットにある記事*1で事足りたのだが、何かでVisual Studioのインストールは不要になった(ただし最低限XXは必要)という記述があったのでそれをインストールしたが動かず。
最終的にはstackoverflowを見て下記のGitに行き着いた。
https://gist.github.com/mrry/ee5dbcfdd045fa48a27d56664411d41c
これは、インストールを進めている段階で上記を叩くと何がインストールされて何が足りないか、どこでコケてるかがざっくりわかるというもの。これを見たところCudaとcuDNNのインスコはうまくいってることがわかり、やっぱVisualStudio必要なのかなと思ってやってみたら動いた。
tensorflowのデータの持ち方とかが独特なように感じるが、Google推しだしサンプルコードもネットに多く転がってそうなのでしばらく使ってみようと思う。
財務3表一体理解法
- 作者: 國貞克則
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/10/13
- メディア: 新書
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昔も読んだことがあるが久々に読み返し。3表(バランスシート、損益計算書、キャッシュフロー計算書)のつながりを説明して、自分が起業したとして具体的な企業活動がどう財務に効いてくるかを例を使って説明しているので非常にわかりやすい。簿記やったあとにこれを読むと理解がかなり深まると思われる。
・財務諸表は何を表しているか→1.どうやってお金を集めて(負債)、2.どう投資して(資産)、3.どう利益を出しているか(損益計算書)。
・利益には5種類。売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益。
・キャッシュフロー計算は直接法と間接法アリ。
ヒゲのウイスキー誕生す
- 作者: 川又一英
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/06/27
- メディア: 文庫
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朝の連ドラでも取り上げられた、竹鶴正孝の生涯。留学中に勉強しているところの描写で「たった一行の説明、わずか一つの図表を把握するにも、数時間、半日がまたたく間に過ぎる。そのあげくにわからないままで終ることもある」とあったが本当に共感できる。。そして竹鶴も相当すごいが、なんといってもリタがすごいと思う。リタの苦労を思えば英語の勉強なんて苦じゃないな。
(タイトルのイは本来旧字体)
訣別 ゴールドマン・サックス
- 作者: グレッグ・スミス
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/05/24
- メディア: Kindle版
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数年前に話題になった本。憧れの会社だったゴールドマンに入社し、その後変わりゆく社風に耐えられずに退社するまでを描いている。が、一方では(おそらく発売前の)下記のような記事もある。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2012-10-19/MC3KMF6KLVRV01
南アフリカからチャンスを得てスタンフォードに入学、その後ゴールドマンに入社というまあ相当なエリートだと思う。退社の部分ももちろんだが、前半の、大学卒業〜入社あたりの、ゴールドマンでは何を期待されているかの記述も興味深かった。