幕末新撰組
- 作者: 池波正太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/01/10
- メディア: 文庫
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年末年始に読んだ本。
結果論的ではあるものの時代の流れに反した動きをしてしまっていたのに、何故か(?)日本人には人気がある新撰組。主従関係をしっかりと守って忠誠を尽くしたところにその人気の秘密があるというのが大勢のよう。
読んでみて、チームで動いているというのも実は人気のポイントなのではないかと思ったりする。ある程度同じ目的を持って集められたチームであるものの、個々が参加していた理由は微妙に異なっているであろう。そこから、組織内における個々人がどうあるべきか、自分の考えを通すか組織に従うかにつながって、どの人物の生き方に共感出来るかが分かれたとしても誰かしらかは見つかるために新撰組全体としては一定の人気を得るという結果につながっているのではないか。
あと「人を斬る、人に勝つことは、おのれを斬り、おのれに勝つことだ」というセリフが心に残った。ついでに「銀60匁が一両」というのも豆知識として覚えておこう。