タイトル通りの日銀のレビュー。http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2012/data/rev12j07.pdf

デリバティブ取引を行うと、取引相手の倒産により、こちらが勝ちポジションにあっても、勝ち分を取りっぱぐれるリスクがある。特に、デリバティブのポジションがこちらに有利な場合に、取引相手の倒産確率が上がるような取引が誤方向リスク。

例えば、トヨタとの為替取引。トヨタに限らず日本の多くの輸出企業は為替リスクにさらされており、一円円高で数十億損が発生、ということもある。これらの輸出企業に対し、円高でこちらが得する取引を行っていた場合、円高⇨ポジションは勝ち方向⇨同時に取引相手は営業活動から損⇨倒産確率上昇、となり、誤方向リスクとなる。

これを防ぐために、担保、CVA、トレードコンプレッション、精算機関の活用、が挙げられている。トレードコンプレッションは初耳
精算機関はよく仕組みを知らないので今度調べよう。。。

担保は、基本的に現金や債券などの安全資産だろうけど、会社によっては担保もマーケットセンシティブなもの、株とかデリバティブとか、で受け取っていることがあると思う。また、CVA自体にも同様に誤方向リスクは存在する⇨http://d.hatena.ne.jp/beambitious/20120414/1334367537

よって、担保とCVAも含めたポジションについて誤方向リスクといったほうがよい気がする。倒産確率はファクターのひとつではあるが、それだけではないと思われる。

とりあえず、トレードコンプレッションと精算機関の機能について調べよう。