銀行はこれからどうなるのか
- 作者: 泉田良輔
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2017/03/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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フィンテックというワードをよく目にするようになったが、銀行から見て結局どうなのか、何が置き換えられて何が残るのか、あたりを知りたく読んでみた。
お金を預かって貸し出す、という銀行のビジネスモデルにおいてはまず預金を確保することが重要だが、今後は銀行口座からシームレスに決済したり投資に回すなど利便性を向上できなければ預金はよそにいってしまう。そのためフィンテックを利用して利便性を向上することが重要。これは地銀で顕著だがメガバンクでもほっとけない。
銀行は次のうちのいずれかに特化することとなるが、すでに異業種でプラットフォームを確立されつつある部分もあるため、3番が現実的な解ではないか、といったところか。
1.モバイル型:決済、資産形成、個人貸出のプラットフォーム、中国のAlipayなど
2.クラウド型:法人貸出プラットフォーム、Amazonなど
3.プライベートバンク型:資産運用ソリューション
4.投資銀行型:経営コンサル+資金調達
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銀行の稼ぎ方(預金を集めて貸し出す)、預金を集めるために利便性向上が必要、実際今出てきているフィンテック企業・サービスの例、などと紹介されていてそれぞれはまとまっているが、全体を読んでいまいち「銀行はこれからどうなるのか」がわからなかった。利便性を向上して預金を確保して、プライベートバンク型に特化しよう、ということなのだろうか。