アルゴリズムが世界を支配する
- 作者: クリストファー・スタイナー
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: Kindle版
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人工知能とかアルゴリズムという単語が普通のニュースでも見られるようになって久しいが、実際の使い道としてどういうものがあるのかを知りたく読んでみた。
主に載っていたのは、金融、作曲、ヘルスケア、テロ対策。金融で利用されるのは容易に想像できたが、アルゴリズムで作曲ができるというのはかなり意外だった。紹介されている例では、曲を機械で作ってそれを発表し、人々に認められるが一度それが機械で作られたものだということが分かると、一部の聴衆は掌を返したように「やはりなにかが薄い、気持が入っていない」といったようなことを言い出すらしい。機械によって人間の仕事が奪われるという話はよくあるが、それ以外の面でもどう機会を受容していくか、どう共存していくかということも重要になってくるだろう。そうしなければ機械が生み出すメリットを享受しきれないのではないか。
また、序盤で紹介されていた「ザッカーバーグのような人間がどう作られるか。知識とテクノロジーで自然と出来るようになるわけではなく、何年もスクリーンに向き合い、コードを本能的に理解することによって初めて可能になる。」(要約)というくだりも印象的だった。