アジアで働く
- 作者: 九門崇
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2012/08/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「はじめてのアジア海外就職」に続いて、アジア就職本。いつかアジアで働きたいというのがもともとあったことに加え、クーリエジャポンの前号が日本を捨てて海外で働けるかという特集でアジアで起業されている方が紹介されているのを読み、どういう働き方ができるのか、一般に何が強みで何が弱みとなりやすいのかということあたりが気になり、読んでみた。
が、正直特に「アジアで働く」というタイトルにするほどアジアに特化した本ではないように感じた。中国人と付き合うさいにはメンツに気をつけろ、などといったことも書かれていたが、アドバイスとして普通すぎるように感じる。。中国ビジネス等の特集ではよく聞くし、その他書かれているメッセージ、著者の体験といったものも、海外留学経験者等にとっては全てどこかで聞いたような話のように感じた。
結局のところ、自分は何者で相手は何者かを考えバランスをとりながら対応していきましょうというところか。強いていうならば、「答えのない世界を楽しもう!」という点が一番ポジティブかつ共感できるポイントであった。
以下、その他のポイント。
・日本人的な折衝の力などは強みになりうるが、同時にアピールが不足しがち。
・自分は何者かを知る。
・英語は口の筋トレが重要。
・グロバールな環境でも相手の国にあわせて考える、物事をはっきり言いすぎないほうが良い場合もある。
・入念に確認する。
実際にアジアで働くことを考えている人々にとっては、「初めてのアジア海外就職」のほうがずっと実践的な書籍だと感じる。