小説格付け会社 トリプルA
- 作者: 黒木亮
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2010/05/27
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ちょっと前の本だけど、ブックオフで安く売ってたので読んでみた。
ウォール街では格付け機関というのは投資銀行に行けなかった人が行く場所、という話を聞いたことがあるが、もしそれが本当だとすると現代のように格付け機関が影響力をもっているというのは不思議だ。
物語の中では利益に走るか理念に走るかという部分が描かれていたが、これは本当に永遠のテーマだ。でも読んでて感じたのは、利益相反のような構造がうまれるビジネスモデルではいけないということ。本当に誰にでも受け入れられる、求められるものというのを目指すのが結局よいのではと。
最後に、格付け機関なんて意味ないという声が多いが、会社経営者の中には、特に小さいところでは、格付けを与えてもらえることで資金調達が楽になるという声もあるということを付け加えておく。備忘録の意味でも。