ライフシフト

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

もう1月が終わって今年も1/12が終わってしまったわけだが…今更の年末年始読書シリーズ。

なんで読もうと思ったのかは忘れたが、とても良い本であった。一言で言うと「(健康寿命も含めて)100年くらいは生きる時代になる。それに伴い、金銭的な豊かさをどう確保するかはもちろん、精神的な豊かさをどう確保するかも重要になってくるため、これまでのように学生、就職、引退、といった感じの3ステージに縛られない生き方が求められてくる」といったところか(一言にしては長いけど)。

もう少し詳細にまとめると、
健康寿命も延びてこれまでのようなロールモデルは役に立たない。就職・仕事のステージがこれまでより長くなるが、今までのように20代までの学びだけで引退まで過ごすことも無理で、学び直しが必要となる。また、「無形資産」すなわちスキルや知識などの生産性資産、健康や幸福度などの活力資産、そして自分についてよく知り新しい経験について開かれた姿勢を保つ変身資産、の3つが重要となってくる。

マルチステージな人生になることによって、例えば一度リタイアして学び直して別のキャリアを求めたり、職場から離れている間に無形資産を増やすことに専念することも必要になる。あるいは、家族でそれらを話し合い、例えば夫が職場で過ごす時間を減らして家事や育児に時間を割く代わりに、妻がその分より長期的なキャリアに向けて学び直しの時間を持つ。それによって家族間の無形資産も高まる、、といったことも考えられるようになる。

重要なのは「あとで変化を突き付けられるのではなく、いま予測して行動すること」らしい。Connecting Dotsでもないが、一見遠回りなことでも長い目で見ると役に立つようになるのかも。結局毎日を真摯に生きるに尽きるということなのだと感じた。良書。