最近こういう本は流行らない…と個人的には思うんだけど売れてるのだろうか?と思いつつ買ってしまった。

外資系の流儀 (新潮新書)

外資系の流儀 (新潮新書)

別に外資系万歳に終始した内容ではないけれども「今回、外資系で働く経験を持つこれだけ多くの人々にインタビューした結果、みんなが石で働いた経験に満足しています、やっぱ外資っていいですよね」という肯定したい感が伝わってくる。まあ実際働かれている方々は満足していらっしゃるのでしょうが。もうちょい完全に反対の意見も取り入れてほしかった。50名超の方にインタビューしたらしいけど、それでも、たまたま著者の周囲の方々がそうだっただけであって一般性を保ってはいないんじゃないかとか思ってしまう。

以下は頭に残ったポイント。
・ヘッドハントの5大ファーム
コーンフェリー、ハイドリックアンドストラグルズ、スペンサースチュアート、ラッセルレイノルズアソシエイツ、エゴンゼンダーインターナショナル。エゴンゼンダーはUBSの社長を選ぶために雇われた…んだっけ?

・初日からフル稼働
入社初日から、オーナーシップの意識が求められて前任者に聞いてください、という態度ではいないほうがよいらしい。

外資で成功している人々はある時期猛烈に働いている
これはそうなんだろう。ずっと勉強、が前提にしても、その中で(特に多分若いうちは)基本を身につけるとか、何をやってるかもよくわかんないけど進んで、やってたことが結びつき始めるまでに時間がかかる、ということはあるのかなと思う。どっかで見た内容かもと思ったら、GSの採用ページで同じことをおっしゃってる方が→ http://www.goldmansachs.com/japan/careers/our-firm/people/Fumiko/profile.html

・品格のあるメールを書く
CEO等が社内向けに出すメールを真似する。あまりメールの内容に気を配ることはなかったけどこれからは気をつけよう。。

・グローバル企業のトップの特徴
弁が立つ、社内政治にたけている、弱みを見せずにプレッシャーに強い、異常に長時間働く、十分お金持ちでも戦いつづける。

これは特徴としてはそうなんだろうけど、そのモチベーションの源泉を知りたかった。日本でも右肩上がりじゃなくなって働いても報われないことが増えていたり、海外でも北欧等のように、金銭以外の部分にハッピーを見つけようみたいな潮流もある中で、なぜそのように高いモチベーションを保てるのか。特に若くてそれほどのポジションにもない人々がどう動機付けしているのか(されているのか)。

ということで、見習うべきところは見習って頑張ろう。