神々の山嶺

神々の山嶺 上 (集英社文庫)

神々の山嶺 上 (集英社文庫)

生きることの意味を、山を通して描く。

続きが気になって読みたいんだけれども読んでいると読み終わりたくなる、そんな本だった。

自分の感覚として、本を読んでいると「面白い本だなあ」と思うときと「良い本だなあ」と思うときがある。これまであまり意識してこなかったけれども、その違いに気付かせてくれた。

面白い本というのは、読んで、ある意味その場で終わり。それでよい。けれども良い本というのは、面白いのはもちろんだが、その本を持つことによって心地よさ、満足感のようなものを感じる。さらに、読後も普段の生活や自身の考え方になんらかの影響を与えるもの。こういうのを良い本だと無意識に感じていたのだと思う。